刃物犯罪対策ガイド〜攻撃から生還するために〜

崩れゆく日本の安全

平和と謳われた日本の社会においては、長らく「身を護る」ということに意識を向けた生活習慣は不要とされ、ほとんどの人々は、テロ攻撃や暴力を用いた犯罪とは無縁の平穏な毎日を送ることが当たり前でした。

SSP特別冊子:刃物犯罪対策ガイド ー攻撃から生還するためにー
作成:田村装備開発株式会社

これはSSPが刃物犯罪から身を守るためのガイドラインをまとめた特別冊子の導入部分です。
この冊子は、埼玉県にある田村装備開発株式会社 様に作成をお願いしました。

田村装備開発株式会社

田村装備開発様は元警察・自衛隊の特殊部隊員が在籍し、自社開発の装備品や警察・自衛官向けの訓練なども提供している、テロや犯罪に対するスペシャリスト集団として認知されています。
SSPでは、防刃ベストのテストや刃物犯罪冊子の作成など、実践に関わる部分についてスペシャリストとしての立場でのサポートをお願いしています。
https://tamurasoubi.co.jp/tamura/

さらにこの冒頭文では以下の様に続きます。

今や誰もが、現代社会を生きるうえでの作法として、理不尽な暴力から自分自身や大切な人を護るための行動様式を身に付ける必要があるのかもしれません。
多くの人が自ら自身の安全を確保し、相乗して安全な社会を形作ることを願って、刃物による攻撃への対策を抜粋して記載いたします。

SSP特別冊子:刃物犯罪対策ガイド ー攻撃から生還するためにー
作成:田村装備開発株式会社

今回は、この「SSP特別冊子:刃物犯罪対策ガイド」から、急増している刃物犯罪に対抗するための具体的な手段についていくつかご紹介します。

刃物被害の対策として、まず考えるべきは?

本冊子では、11のトピックを通じて、刃物犯罪対策のための重要な考え方を提供しています。
では、最初の4項目に書かれている、まず考えるべき対策は何でしょうか?
それは、意外にも、護身術のテクニックや効果的な武器の選択ではありません。

最初に心得るべきは、「トラブルの原因を作らない」ことです。
次に、「事前に回避する」ことが必要です。
そして、回避できない場合でも、まず考えるべきは「逃げる(遠ざかる)」または「隠れる」ことです。

これらは、刃物犯罪に限らず、多くの通り魔的犯行から身を守るためのとても大切な基本的戦略です。

日常の些細な心がけが命を救う

「ハインリッヒの法則」という言葉をご存知でしょうか。
産業関係や建設関係のお仕事をされたことのある方ならご存知かもしれません。
ハインリッヒの法則は危険を伴う化学工場や建設現場など労働災害の分野でよく知られている、事故の発生についての経験則です。

ハインリッヒの法則
同じ人間が起こした災害のうち、1件の重い災害(死亡や手足の切断等)があったとすると、その前には29回の軽傷(応急手当だけですむかすり傷)が存在し、さらにそれ以前には傷害のない事故(傷害や物損の可能性があるもの)を300回起こしている。さらに、300回の無傷害事故の背後には数千の不安全行動や不安全状態(ヒヤリハット)が存在する。

これは、刃物犯罪被害にも当てはまる考え方だと思います。
1件の刃物による殺傷被害があったとすると、それ以前には怪我まではいかなくとも不審者と接触するなどの29の軽い被害が存在し、さらにそれ以前には背後から付け狙われたり不審者の存在を認知するなど被害まで至らない経験が300回起きているということです。そしてその300のヒヤリとした経験の背後には数千もの日々の不安全行動や不安全状態が隠れています。

数字の29や300は比喩であり、それ自体が重要なのではありません。
ここで重要なのは、背後に潜む数千の不安全な行動や状況を丁寧に取り除くことです。
このようにして数百のヒヤリハットの可能性を取り除き、数十の軽微な被害の可能性を取り除き、最終的には1件の刃物による重大な被害を防ぐことです。
このアプローチこそが、最も効果的な防犯対策と言えるでしょう。

危険センサーを高めよう

多くのスペシャリストが言われている通り、防犯の真髄とは「危険を避ける”努力”をする」ことなのではないでしょうか。

スマートフォンを凝視したまま不用意に電車を待っていませんか?
お子様を連れているとき、周りに明らかに不審な人はいませんか?
身の回りで危機が起こる時、本当に事前にあなたに出来たことは無いのでしょうか?

まずは、日常の行動を見直し、危険を感じるセンサーの感度を高めることを心掛けてください。

可能であれば、大切な人にもこのメッセージを伝え、共有してみてください。
これが最も基本的で、効果的な防犯対策になります。

「闘うという選択肢」を想定する

闘うという手段を選択肢から除外することは許されません。逃げられない場合、逃げ
るチャンスを掴むために闘うことが必要になります。

SSP特別冊子:刃物犯罪対策ガイド ー攻撃から生還するためにー
作成:田村装備開発株式会社

「刃物犯罪対策」という話をしていると、時おり「刃物で刺されるような状況は滅多にない」「いざとなったら、(自分は)逃げる一択」ということをおっしゃられる方がいらっしゃいます。

確かに的を得たご意見です。いくら日本での凶悪犯罪が増えたといえ、現実的に刃物を突きつけられる選択肢は稀ですし、本冊子でも「逃げる」ことを推奨しています。しかし逃げるという選択肢はいつも現実的でしょうか?

例えば目の前に無差別殺傷を目的とした犯人がいた時に、あなたの大切な人(家族、子供)がそばにいたら?あなたは一目散に逃げることが出来るでしょうか?

まさにこういった「逃げたくても逃げられない場合」に「逃げるチャンスを掴むため」闘う選択肢が必要になるケースがある、ということを常に考えておくべきでしょう。

そして闘うという選択肢をとる場合は、覚悟を決めましょう。
相手も必死で攻撃してくる場合に無傷で逃れることは大変難しいです。しかし攻撃が当たって即死するのはフィクションの中の出来事。大切な人を守るため、例え体のどこかを傷つけられても、力の限り反撃しましょう。

また、反撃を行なう時は、周囲の人に協力を呼びかけるのも有効です。逆に、誰かが反撃を行なったならばただちに協力しましょう。

闘いから生還するための準備をする

「やむなく闘う」という状況を想定した時。ほんの少しでも準備を行っていた人と、何も考えていなかった人。果たして生還する確率はどちらが高いでしょうか。もちろん前者だと思います。

例えばこちらも冊子の中で書かれている予防策として、「10.予防接種(訓練)を受けること」や「11.適切な資機材を準備する」ことが挙げられています。

刃物攻撃からの防御資材として防刃ベストは非常に有効です。
もちろん、防刃ベストを着ているからと言って過信は禁物です。状況によっては致命傷を負う可能性も十分にあります。しかし、もし事前に防刃ウェアを着ていたら生身よりもリスクは下がることは明らかであり、反撃のための大きな勇気と時間を得ることができます。

手前味噌ですが、SSPの防刃ベストは刃物攻撃を防ぐ十分な防御力と日常で着込めるデザインと快適性を両立させています。ぜひ、選択肢として検討してみていただければ幸いです。

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