初めまして。田村装備開発（株）の田村忠嗣と申します。
弊社は、警察・自衛隊向け装備品の開発・販売、訓練の提供を主な業務としております。
この度、（株）SYCO様の開発した防刃トートバックをテストさせて頂きました。
あくまでも弊社の感想ではありますが、忖度無く、正直に述べさせて頂きます。

普段使いに適した形状

容量がとても多く、誰もが使いやすい形状と感じました。 各所にパルステープが付いておりますので、自分好みにカスタムできる面白さもあります。 また、形状が可愛らしいので、パルステープが付いていてもあまりミリタリーっぽさを感じ無いところに好感を持てました。 性別に関係なくご使用いただけるデザインだと思います。 私がこのトートバックを使う際は、内部に応急処置用のポーチを付けたり、止血帯やフラッシュライト留めると思います。

首かけ時の腹部防護に優れている

防護性の高いパネルが入っているので、防護範囲への刃物でのスラッシュ（斬りつけ）は殆ど無効化できると思います。
刺突もしてみましたが、簡単には刺さりませんので安心感があります。
ただし、例えば壁に寄りかかった場合など、エネルギーを逃せない状況では貫通する可能性が高まるのでご注意ください。
絶対的な安全を担保するものではありませんので、あくまでも負傷の程度を抑えるアイテムとお考え頂けましたら幸いです。
なお、殆どの場合はバック内に何かを入れていると思いますので、その内容物によって防護性能が変わります。ショルダーストラップを首に掛けて使用する場合、パネルを身体側にすることをお勧めします。
外側にした場合、横から刃物が入りやすくなりますのでご注意ください。
また、胸部バイタルゾーンの上部、及び脇腹は守れませんので、戦闘の際には攻撃を受けないようにお気をつけ下さい。
反面、腹部はしっかりと覆われており安心感が高いです。

災害対策

非常に丈夫なキャンパス地であり防刃プレートも入っているため、地震等で落下物がある場合、頭部を守る有効なアイテムになると思います。

護身の際の武器になる

縫製が丈夫なため、振り回しても簡単に壊れることはありません。 犯罪者に襲われた際に振り回すことによって、護身具としても使用できると思います。 その際は、ある程度の重量が必要です。

総評

ガッチリとした生地のため多少の重量感はありますが、その分頑丈であり信頼できます。 また、一般使いとしての使用感が良く、有事の際は身を守れるアイテムだと感じました。 防護範囲をよく理解した上で使用すれば、防犯防災のアイテムとして有効です。 私もブラックが一つ欲しいな〜と思える製品です。

田村装備開発様での実践テストの様子は以下の動画で全編ご覧いただけます。
非常に丁寧かつ忖度ない見応え充分の検証動画です。17分と長尺の動画ですが、ご検討のユーザー様はお時間をみつけて是非ご一覧ください。

「いざ」という時を想定したコンセプトのバッグですが、日常生活でいつもそばに置いておきたい機能やデザインでなければ意味がありません。

SSPトートは日常使いにおいても素材や機能、デザインにおいて妥協なくつくりこみを行い、容量たっぷりにも関わらず、通勤や出張にも使いやすい形状としました。

パルス（PALS）テープについて

SSPトートで採用している「パルステープ」とは、一定間隔で縫い付けられた横長の帯のことを指し、市販されている「モール（MOLLE）対応」の商品を取り付けることができます。
パルス/モールは統一規格であるため、世界中の互換性のあるポーチ類がメーカーを問わず取り付けることが出来るのが大きなメリットです。
たとえば大手通販サイトで「モール対応」と検索してみると、ポーチやカラビナ、ドリンクホルダーに至るまで、数多くの対応品が販売されており、現在ではミリタリーの枠を超えて、アウトドアやファッションにも多く取り入れられています。

SSPトートは、防刃ベストの開発中に工場スタッフの「バッグに防刃パネルが入ってたらいいかも」という一言から生まれました。

従来の防刃バッグは「カバンに擬態した防刃パネル」ばかりで、日常使いできるものがほとんどありませんでした。
「それなら、防刃ベストの技術で本当に使いやすい防刃バッグを作ろう！」

当初は防刃パネルを縫い付ける仕様で試作しましたが、実際に使ってみると「これはダメだ…」と直感。改良を重ね、実用性と防御力を兼ね備えたSSPトートが誕生しました。

使っていくほど愛着が湧くような機能や素材でなければ結局毎日持たなくなり、バッグ形状にした意味がなくなってしまうと感じたからです。

「使ってみて満足できる素材感・機能性・デザイン」を求めて、トートバッグの機能やデザインについて試行錯誤を重ねていきました。

そして、何度も試作品を作り直し、やっと満足できる防刃ベスト屋らしい「タフで頼れるトートバッグ」が誕生しました。

今回のプロジェクトを通じて、SSPでは皆さんが危機管理に意識を向け、ご自身と大切な家族を守る、そんなお手伝いができれば幸いです。

「刃物犯罪なんて滅多にない」「いざとなれば逃げればいい」——そう考える方も多いでしょう。

でも、もし目の前に無差別に襲う犯人がいて、大切な人がそばにいたら？本当に逃げる余裕があるでしょうか？

そんな万が一を想像すること自体が、危機管理の第一歩。有事の際の行動に大きな差を生みます。

SSPトートは、持ち歩くだけで防犯意識を高め、いざという時に身を守るための選択肢を提供します。
防刃機能と日常使いの利便性を両立した、新しい防犯のカタチ。ぜひご検討ください。

私たちSSPでは、独自の耐刃刺突素材を使用し、ライフスタイルに合わせたデザイン性のある防刃ベストなどの防犯製品を創造している日本発のブランドです。

通り魔・防犯対策と聞くと攻撃するグッズや護身術を思い浮かべる人も多いですが、本来の防犯対策は危険を回避し、どうしても立ち向かう必要がある場合にのみ適切に対処することです。SSPはそうした危機管理能力を向上させながら、いざという時に大切な人を守るための心強い選択肢となれる事を目指しています。