2025年は10月末時点で被害者は200人に迫り、死者は12人（環境省 クマ類による人身被害）
負傷の多くは 顔・頭・前腕 に集中しており、従来装備では対応しきれないケースが目立っています。

市販の防護用品は、多くが「人対人の暴力」や「作業事故」を想定しており、熊特有の攻撃に対応するには不十分です。

• 防刃ベストは顔・頭・前腕・頸部が無防備
• 衝撃プロテクターは爪・牙を止められない
• 爪・叩打・引き裂きが同時に起こる複合外力を想定していない

熊攻撃に対する専用防具は、国内外でもほとんど存在していません。

熊の攻撃は、鋭い爪＋叩打＋引き裂き が複合して発生します。
3層構造で「鋭的外傷（裂刺傷）」を最優先に低減し、大量出血や感染症・後遺症を低減する事を主目的に設計しています。

1）炭素プラスチック層：爪・牙などの刺突を硬質層で止める
2）アラミド繊維層：衝撃を分散し、硬質層の保持を行う
3）クッション層：叩打の衝撃を吸収し、骨折などの鈍的外傷を軽減する

熊の攻撃に対する防護装備の明確な基準は存在しないため、SSPは独自のアプローチで、社内テストと現場（実際に熊に攻撃してもらう）テストを並行して進めています。

社内ラボテスト

爪の硬度・刺突・多方向衝撃などを検証。
例えばパネル硬質部は、実際のクマの爪が削れる硬さである事を検証しました。

ツキノワグマの爪（現物）による強度テスト

熊の爪を模した道具（金属製）による殴打テスト

本州・北海道での現地テスト

実際のツキノワグマ・ヒグマによる爪や牙の攻撃をテスト検証。
現場協力のもと、継続的にデータを蓄積しています（取得したデータは随時公開していきます）。

【現地テスト】箱罠への防刃素材設置の様子（長野県）
※専門家、（現地の鳥獣駆除資格をお持ちの方）の協力のもと実施しています。
※法令、市町村への確認など十分な安全性と合法性を確認の上、進めています。

• 最速で発売情報を受け取れる
• テスト動画や技術資料を限定公開
• 在庫確保の優先案内（特に現場ユーザー向け）